最近、物をつかむ事をマスターしたケイタロ。
手(指)を差し出せば、グッとつかんでくる。
チビの手はいつもなんだか汗ばんでいて、べとべとしている。
ケイタロに指を握られたら、大昔の事を思い出した。
↑よだれでベタベタ~デロデロ、、、。
田舎育ちの私は、かなりの野生児だった。
「お部屋でおままごと」 ってこともまれにあったけど、たいていは3歳下の弟を連れては、河原や土手に行って、石やまつぼっくりを拾ったり、ベビイチゴとったり、ダンボールで土手すべりしたりしていた。
今となっては電信柱の様なデカイ弟であるが、当時はやせっぽちのチビ助で、私の後ろをチョコチョコついてまわっていた。
チビ助であるからして、川の上を渡してある丸太や、少し高めの段差なんかは、直立ではクリアできず、四つんばいで渡ったり、登ったりしていた。
で、手に色々汚いものがついてしまうのだ。草の切れっぱしとか、泥とか。
だからいつも遊びから帰ったら、祖父母の家の外水道で、ミカンネットに入れてつるしてある、ガビガビになった石鹸で二人で手を洗った。
洗ったはずなのに、弟の手はいつもなんだかべとべと汗ばんでいた。
足の裏も、べとべとしていた。靴下を履かせるのに、いつも難儀した。
ちゃんと洗ってるのかよー、、って思ってた。
母にその事を言うと、「男の子はアブラ足だから。」と言われた。
(※多分 'アブラ足' って言葉は無いと思うんだけど・・・母ボキャブラリーってことで。まぁ、ベトベトした手足の事なのね、きっと。)
その頃の私も、多少べとべとしていたはずなんだけど、子どもゴゴロに 「男の子の手や足は、ベトベトのアブラ足なのだ。」と、なんだか妙に納得した記憶がある。
ケイタロのベトベトの手を触っていたら、そんなことを急に思い出したのでした。
この子も 'アブラ足' なのね、きっと。